効率的な勉強法を考える part7 〜エピングハウスに挑戦2〜

この内容は
効率的な勉強方法を考えるPart1 効率的な勉強方法を考えるPart2
効率的な勉強方法を考えるPart3 効率的な勉強方法を考える番外編
効率的な勉強方法を考えるPart4 効率的な勉強方法を考えるPart5
効率的な勉強方法を考えるPart6
の続きです。読んでいただける方はそちらからどうぞ。


後から、続けて読んでみると段落分けとかかなりぐだぐだですね。まあ、一日一日書いてるのを単につなげているだけなので、しょうがないのですが。本当は整理しなおしたほうが読みやすいのですが、さすがにそんな気合はないなあ。


19.今年の簿記の勉強スタイル

 私は簿記が勝負です。というか、会計学が科目合格していない方は多そういう方が多いと思いますが。簿記の勉強スタイルがほぼ固まってきたので、昨日までの議論をもとに、そのあたりを書いてみます。私が勉強スタイルを考える上で考慮したことは


定着率が高いこと(最重要)
時間効率がよいこと(最重要)
スタイルに復習を組み込み、自然と復習が回るようにすること(重要)
スケジュール管理がめんどうではないこと
テキストやプリントの管理がめんどうではないこと


です。あまり、管理は得意ではないので、シンプルになるように心がけました。とりあえず、しばらくは個別論点と連結を徹底的に見直しに終始することにします。使う教材はTACの上級テキストです。
さて、肝心のスタイルですが、結局3日セットの勉強に落ち着きました。簿記はしばらくは毎日2時間くらいのペースでやる予定(休日は別枠です)ですがその際大問ごとに、


初日        普通に解く&間違いチェック&やり直し  +  さらに2回続けて解く
2日目&3日目  1回ずつ解く


のセットにすることにしました。つまり、3日間でトータル5回解くことになり、どの日もその日と前日、前々日の内容を学習することになります

20.レミニセンスについて

勉強方法について詳しい方からは「レミニセンスを考えたら、少し復習までに間をあけた方がいいのでは?」という意見がきそうですが、時間をあけるのは得策とは思いません。正確にいえばこの段階では、ですけど。
参考のために書いておくと、レミニセンスとは「学習直後よりも、一定時間が経ってからのほうがよく記憶を想起できる現象」を意味します。つまり、記憶が定着するのには一定の時間がかかるので、定着してから復習する方がいいのでは?という主張です。


まず、第一に「レミニセンスが存在する」→「時間をあけて復習したほうがいい」と単純にはつながらないと思います。何故なら、「時間をあける」ことは「短期忘却曲線」を進行させることになるので、「レミニセンスの効果」と「短期忘却曲線の効果」の考量問題になるからです。レミニセンスが存在することは否定できませんが、「聞いたときはわからなくて、ほっておくと自然にわかるようになった」という現象がさほど頻繁に起こるとは思えず、それよりも忘却曲線の進行の方が重大な問題であると考えるからです。


第二に、こちらが本質的なのですが、「レミニセンスで定着する知識」は復習スタイルを考える上で埋没要素だと思います。何故なら、ほっておいても定着する知識は復習しても定着すると考えるのが妥当だからです。ですから、「ほっておくと定着しない知識」こそが機会要素で、従って短期忘却曲線を重視すべきだと思います。


それから、レミニセンスと混乱しやすい事実としてシナジーがあります。シナジーとは言葉のとおり、他の分野や範囲、似ている範囲や対比される範囲を学習した結果によって、以前はわからなかったことが理解できるようになることです。ふと気づくとわかるようになっている、という現象の大半はレミニセンスではなくシナジーだと思います。


21.短期集中スタイルの長所・短所

この集中スタイルの長所はいくつかあるのですが、順に考えてみます。


第一に忘却曲線に邪魔をされないことです。短期記憶に記憶が存在するうちが勝負だと考えると、どうしても短期間に集中させる必要があるのです。


第二に、時間効率です。記憶が新しいうちの方が、解法がさっと出てきますので復習にかかる時間が少なくてすみます。この差は結構大きくて、特に3回目以降の復習はかなり短時間で仕上げることができます。


第三に、実はこれがかなり重要だと思っているのですが、解きながらいろいろと考える余裕ができることです。これは、「短期記憶」を「長期記憶」に変換するためにはとても大事なことです。
短期記憶は忘却が早いという特徴だけを見ると、一見長期記憶のほうが有用そうですが、同時に、短期記憶は意味の理解や関連付けがなされていなくても形成されやすいという特徴を持っています。無論、理想は「まずはじめに意味を理解し、その結果として仕訳ができるようになる」ことですが、実際には、仕訳が切れても意味がわからないことは多々あります。当然「仕訳を切れない状態で、意味を考える」という方がより大変ですから


なんだからわからないけれど問題はやったところだから(短期記憶に丸暗記されていて)出来る


という状態こそが、


解法はすらすら出てくるから、解きながら意味の理解や関連付けをして長期記憶を形成する絶好のチャンス


であるといえるはずです。従って、問題がさらさらできる状態で行う3〜5回目の復習が最も大事だと思います。


「今解けること」はただのプロセスで「長期にわたって解けるようになること」が目標


なのですから。


第四に、管理が楽です。特にスケジュール管理を意識する必要はありませんし、整理も大変にはなりません。これは私にとっては重要です。


逆に欠点としては


・レミニセンスは無視
・3日間が過ぎるとほとんど触れない
・立て続けに解くのは精神衛生が大変


といったことがあげられます。レミニセンスは最初から無視ですが、2つめは困りますので、休日に当該範囲が終わった総合問題を解くことにしました。これは土→日で復習をすることにはかわりはありませんが、分量を少なめにして、まわし続けようと思っています。これは復習には2種類あると思っているからですが、それはまたあとにします。3つ目に精神衛生ですが、まあ、これは受験生ならあきらめてがんばるしかないと思っています。




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効率的な勉強法を考えるpart8 〜エピングハウスに挑戦3〜に続く