今年の勉強方法


 とりあえず今年の勉強方法について書いてみます。まずは、予備校と教材選びから。あくまで、予備校のコースは最大公約数的に定まっているだけであって、カスタムメイドは重要だと思います。


「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」


自己分析がスタートです。

1.予備校選び。今年は予備校を自分の状況にあわせて、少々リスクをとりつつAXLを選びました

よく「予備校はどこでも関係ない。本人がどれだけがんばるかが大切」なんて主張や、「1つの予備校を信じることが大切」なんて主張を聞きますが


そんなわけない


って思います。確かに


本人がどれだけがんばるか
提供された情報を信じて努力すること


は大切ですが、


何をどれだけ信じるか


は自分で決めるべきことだと思います。何故なら、個人の資質、環境は全て異なるからです。
ある予備校のある先生や教材がすばらしいからといって、同じ予備校の他の先生や教材がすばらしいかはわからないからです。


今年はある大手予備校は直前期にキャッシュは重要っておっしゃってましたね。
別のある大手予備校はそうおっしゃってませんでしたね。
私はキャッシュを軽視したのでだめだめでした。
今年監査で船の問題がでてましたね。
ある予備校の市販の問題集でほとんど同じ主旨の問題が出ていました。
おかげですらすら書けました。
ある予備校の公開模試で、企業法は一問かなりヒットしていましたね。
おかげですらすらかけて、もう一問に時間をかけることもできました。


予備校や教材の選択によって結果に差は絶対に出ます


実際上はそのうち、予測可能で管理可能な部分が重要なんですけれどもね。それから


TACにも大原にも何百人も合格者がいるんだから・・・・


系の主張もよく拝見しますが、上記に主張したとおり


同じ個人が、行く予備校や教材によって結果が異なるのか?」


ということが大切なので、その意味ではこういう主張には何の意味もないと思います。
確かに、どこの予備校にいっても合格されるレベルの方はいらっしゃいますが、
基本的にはボーダライン付近の人の方が多いわけで、一つの科目、一つの大問、へたをすると一つの小問が
勝負をわけるんです。そういった方が、別の選択をしていれば通っていた可能性は十分にあると思います。


それに、もし予備校選びが重要な問題でないならいろいろ考えて選んでも問題がないはずです
ですから「自分の状況を考えつつ真剣に選ぶ」ことが絶対優位です。


それっぽい言葉にだまされないようにしましょうね。


さて僕がAXLにした理由はいろいろあります。まず去年の私の成績は
会計学D (多分管理B、財務会計E)
企業法F
監査論E
統計学A
租税法B
総合C
でした。みるからに監査、財務会計、企業法と原因が明白で
また、財務会計の成績が悪いのは連結を何もやってなくて白紙だったことも大きいです。
理論にも問題はありましたけどね。


ってことで、
・連結をきちんと学習し
・監査論と企業法と財務諸評論をC以上にできれば合格
という目標設定をたてました。


さて、さらにこれらの科目ができなかった理由ははっきりわかっていて
「答練不足」
でした。働きながら勉強していたので、アウトプットに費やす時間が足りなかったんですね。
計算はやらないとどうしようもないわけで、結果として、理論科目のアウトプットの時間を削りすぎたんですね。
そこで、この3科目について「答練」が多く「通学」の予備校がいいなあ、と思いました。
また、監査法人で働きながらなので全部通学は状況的に無理でした。


そこで、(少々リスクもあると思いつつ)AXLを選んだのは
1.科目ごとに通信と通学が選べる(上記科目は通学、それ以外はカセット(直前期は全て通学))
2.噂ベースではあるがどうやら先生がいいらしい(理論にとっては重要)
3.「答練」の回数が多い(TACよりはるかに)
4.2回目以降の論文受験者専用の「上級」クラスがある(これは意外と重要だと思います)
といった理由です。TACの答練がへったというのもTACを避けた理由です。


ちなみに理論科目を受けてみての感想ですが、
・野坂先生の財表は今年の試験には直撃とはいえないのでしょうが、根本的な理論をかなり説明してくださいますので、実力の底上げができます。さらに理解が中心なので、今後監査人として現場に立つ前に受けておいて損はない、というか受けておくべき授業だと思います。
・近藤先生の企業法は試験対策としてすばらしかったです。とりあえず、一番危ない問題とおっしゃっていた「召集通知もれ」が出ましたし、「事業譲渡」もかなり力が入っていました。ちょっとボリュームは多いですが、テキストの網羅性もほぼ完璧で、また上級生だけを対象にアウトプットばかりの授業をしてくださるのが最高でした。全体的にAXL生はかなりかけていると思います。


それから租税法はできたばかりの科目なので、講師やテキストの質にかなり予備校間でバラツキがあると思います。ちなみに、AXLは租税法はかなりよかったです。TACの方が解けない問題結構あるっておっしゃってましたけど、AXLで触れていない計算問題はほとんどありませんでした。何より、答練の多さ(応用10回+直前5回)がよかったです。
ついでに言うと、租税法は参考書が重要だと思います。それぞれの問題の解法が単発のやり方であるがゆえに、??ってなったときに自分ですぐに調べられることが大切だからです(だって考えてもわかりませんよね)。そこで、租税は調べるための参考書を買ったのですが、TACの税理士試験用の「法人税」「消費税」のテキストにしました。2色ずりで見やすく、また、歴史があるので会計士の教材に比べて熟成がされていると判断したからです。


人それぞれ状況は異なりますが予備校の選択は大切だと思います。まあ、AXLのような小規模予備校を選ぶのは勇気がいると思いますが、財表、企業法、租税あたりが課題の方は単科でAXLっていう選択はありだと思います(他の科目は予備校を変更するリスクを考えると、別の予備校があたってる先生がハズレでなければ変えなくてよいと思います。あとは答練が重要な方にはお勧めです。興味のある方は、回数、日程について
http://www.e-axl.com/
の上級者向け講座→講座日程で確認してみてください)。

2.リスクヘッジ

とはいえ、小規模予備校ではTAC,大原で出た問題に対するリスクがあるので、理論科目に関してはできる範囲でリスクヘッジをしました。対応としては


・TAC,大原の公開模試は受けてきちんと復習しておく
・監査論に関してはTACの応用、直前答練はやっておく(監査、企業法がネックでしたが、テキストの出来から、企業法の網羅性は十分であると判断したためです)
・監査論に関してはクレアールの問題集をやっておく(同じく)
・TACの論文まとめには目を通しておく


といったことをやりました。実際これで企業法(企業結合付近)、監査(船の問題)など、あちこちで助かりました。