効率的な勉強法法を考えるpart9  〜仕事と勉強の両立〜

最近


仕事と勉強を両立するコツは何ですか?


って聞かれることが多いです。今まで専念していて来年「監査法人勤務+受験勉強」を選択された方と会う機会が最近多いからでしょう。参考になるかはわかりませんが、私が気をつけていることを少々書いてみます。専念されている方よりは確実に時間がとれませんので、がんばって「効率」を上げるしかないですね。

この内容は
効率的な勉強方法を考えるPart1 効率的な勉強方法を考えるPart2
効率的な勉強方法を考えるPart3 効率的な勉強方法を考える番外編
効率的な勉強方法を考えるPart4 効率的な勉強方法を考えるPart5
効率的な勉強方法を考えるPart6 効率的な勉強方法を考えるPart7
効率的な勉強方法を考えるPart8

の続きです。読んでいただける方はそちらからどうぞ。


以下本文です。



23.時間確保のコツ 生活組み込み+無意識型勉強

多分これが一番重要です。専念していれば「まったく勉強をしない一日」はほとんどないでしょうけれど、仕事しながらだと「さあ勉強しよう、と思って時間をとるわけではない(無意識にできる)勉強」の習慣を作らないと、仕事が大変だった日はすぐ勉強をさぼってしまいます。(ちょっと自分の教訓入ってます
そのときに、「一日分」の勉強をさぼるとそのサボり分を仕事に響かせずに取り返すには「三日」くらいはかかります。ある日に無理をしてたくさん勉強することより、ある一定時間以下しか勉強しない日を作らないことのほうが構造的には圧倒的に重要です。そこで、まず大切なことは


自然と行う日常行動に勉強を組み合わせ、無意識に勉強できる習慣を作ること


です。おそらくもっとも有効活用できるのは「食事時」です。私は、朝は地元のドトールで1時間、昼は会社近くのランチのお店で1時間、夜は地元のスカイラークで1〜2時間、食事をしながら勉強をしていました。基本的に食事をしない、という選択肢はありえないので、食事をきちんととればどんなに仕事で残業があっても、一日3時間の勉強時間を確保していました。その他には、往復の通勤時間にカセットで講義を聞き、お風呂では暗記をしていました。そういうことをすれば、意外と時間は作れますし、何より「やらないことがあまりない」ことが重要です。毎日食事も通勤も入浴もしますからね。

24.効率UPのコツ 連携型勉強

効率をあげると簡単にいっても、科目の中身の勉強方法のHOWTOを開発するのは大変です。以外とみなさん意識をされていなくて大切なのは「連携型構造」を生活の勉強に組み込むこと。ちなみに私は


ドトール 前日の復習
朝通勤   カセット講義
昼食    通勤で聞いた範囲の問題演習
帰宅時   カセット講義
夜食    その日の講義範囲の問題演習を仕上げる
入浴時   その日の範囲の暗記事項を覚える


というように「各勉強間の連動」を大切にしていました。それから、これも実践されていない方が結構いらっしゃいますが、答練は絶対に


解く→その場ですぐ答え合わせ→その場ですぐに復習


です。答案が帰ってくるまで待ってはだめです。どんなに工夫して待っても、待っている間に「答練を解いた経験と記憶」は失われていくばかりです。待つことに何のメリットもありません。答案を出すならコピーして原本を提出すればいいだけのことです。


あと、いろいろな科目を毎日少しずつ勉強されている方もいらっしゃるようですが、


毎日いろいろな科目をちょっとずつやったほうがいい


という論理を、身についていないことを身につけるための学習をする際に、振りかざすのは危険です。きちんと身につけるまでは1つの範囲に集中するほうが絶対に効率がいいです。というと、


毎日やってないと(特に計算は)できなくなるんですよ


って主張される方もいらっしゃいますが


1日2日やらないと忘れるようなら本試験まで維持できるはずがなく、本質的には「やらない日を作ったこと」ではなく「1日2日で忘れるような復習法をとっていること」が問題


なのです。ですから


簿記は毎日やることが大切


も大嘘です。どう考えてもCFの問題を解いたって、連結の役には立ちません。毎日簿記をといてたって、連結をやっていない日も、CFをやっていない日も、本支店をやってない日もあります。「毎日やったほうがいい」という言葉は「それっぽく聞こえる」ために、そういうことを言うのが好きな人が多いだけだと思います。


それに対して、いったんきちんと身についたことをときどき復習する目的であれば、いろいろな科目を少しずつでいいと思います。効率的な勉強シリーズでも書きましたが
「身についていないものを身につけるための勉強」と「身についているものを維持するための勉強」は似て(完全に)非なるものです。そこをきちんと認識して管理するのはとても大切です。




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効率的な勉強方法を考えるPart10に続く