論文試験の得点調整についてpart3 〜足切Fのリスク評価手続き〜

今日、ある科目合格生と知り合いになったのですが「全体で合格で足切落ちでした」っていってました。もしや、と思って「監査か租税ですか?」って聞いたら案の定「租税」って答えが帰ってきました。うーん、固有リスク高いですねえ。ってことで、今日は「リスク評価手続き」です。
数字を出すことにさほど意味がないかもしれませんが、(仮定のデータがかなり多いため)数字をだすと、「まじ?」という感じで危機感を感じられる方もいらっしゃると思いますので、数値化してみます。

以下の内容は

論文式試験の得点調整について part1 〜得点率か偏差値か?〜

論文式試験の得点調整について part2 〜足切Fの固有リスクが高い科目は?〜
の続きです。呼んでいただける方はそちらからどうぞ。


以下本文です。


5.リスク評価

以下の議論は
来年以降も試験の合格基準、順位のつけ方がほぼ変わらない
という仮定のもとに行います。そこがかわると何の意味もない議論なのですが・・・・。



今年ですら足切不合格は結構いらっしゃる状況ですから、来年


会計士補(J2〜J3)VS短答免除生VSアカスク(短答企業法ONLY)VS短答受験生


という構図になれば、短答受験生の方(アカスクの方もですが)は結構大変な足切争いになってしまいそうですね。科目合格制度は合格点が高すぎますから会計学を科目合格する以外は、一括合格が基本と考えるのが正解で、その場合絶対に足を切られてはまずいですね。少し人数を数えてどのくらいのリスクかを考えて見ます。監査論は来年の受験者人数は

今年論文落ち  3600人
うち、科目合格  300人
残りの会計士補 2800人
うち、科目合格  250人

ここまでで、撤退の人を抜いても5000人以上はいらっしゃいますね。これに、新規参入組

カスク        700人?(ソースあやしいです)
短答合格 2000人〜4000人くらい?

を加えると、8000人〜10000人くらいでしょうか。と、いうことはFの人数は4桁にのる可能性もあります。会計士補の方は合格率がかなり高いでしょうし(J1がいた今年よりはかなりあがるはずです。下手すると5割越え?)、今年論文を受けた方は短答免除ですから、合格するかはともかくとして足切はさほど食らわないのではないかと思われます。今年、足切で合格できなかった知人・友人が回りにいますから、危機感もありますしね


カスクの方のレベルは全く想像できませんが、それを考慮にいれても短答受験生にとってはこの2科目がかなり鬼門になるおそれがありますね。一番厳しい状況は、短答2000人くらいでFを食らう人が4桁に乗った場合で、入門生の2割〜3割程度の方がFをくらう可能性もあります。(短答を通った方のうち、ですよ)租税法はさらに厳しい部分もあります(短答なし)から、この2科目だけで短答受験生の4〜5割の方がFをもらう可能性まであります。そうなると、短答受験生はかなり真剣に足切のことを考えないといけないでしょうね。実際には、短答直前は短答に集中せざるを得ませんから短答通過後は、監査と租税に意図的にかなり多めに時間を配分しないと危険でしょうね。(とかいってる私も監査はあやしいのですが)それ以外の科目は全て


短答免除生VSアカスクVS短答受験生


になりますから、まあ実力勝負とはいえますが。それにしても、会計士補込みで順位を出して下を(事実上)割合で足切るという金融庁は何を考えているのでしょうか。そのくらい計算にいれたシステムを作ってほしいと思います。(来年からでも)



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