今年の勉強のスタイル作り

来年は短答が免除なので、来年の試験まで8ヶ月です。人によって解釈は違いますが、私は「長い」と感じるタイプです。基本的には、スタイルと方法をしっかり作りこんで効率を上げてから、試験が近づくにつれテンションをあげて勉強時間を増やしている方法があっているので、今のところは助走段階と考えて、去年の勉強方法を修正して今年の勉強のスタイルを作ることを主眼にしています。
先生としての経験からも思いますが、一人一人状況は違うので、自分の強みと弱みをよく考えて自分にあったスタイルを作る必要があり、まだ先の長いこの時期のうちにスタイルを確立しておくことが大切だとおもいます。参考になるかはわかりませんが、私のやり方を書いてみます。
私は去年の論文試験の結果からいえば、課題ははっきりしていて理論系3科目+簿記です。この結果をもとに、今年の勉強方法を考えました。

以下本文です。


1.簿記

連結は未習でしたから普通にやるとしても、実はそれ以外もさほど出来はよくありません。簿記は時間がかかりますから、社会人しながらの受験だと難所になるんですよね。来年も社会人ですから量をこなす努力もそうですが、もう少し効率UPしないとだめですね。
簿記の学習方法に関しては効率的な勉強方法を考えるPart7で述べた方法が、よくツボにはまっています。「出来るようになってから+2回その場で続けて解く」はなかなか精神力がいりますが、それを上回る定着速度なので、気に入っています。ペース的にも問題なさそうですから、簿記はほぼこの方法でいけそうです。実際にはpart7で述べた方法に加えて
貸借一致は使わないと解けない問題でしか使わない
解法が複数ある場合は両方を理解する
を付加して実践しています。


2.理論系3科目

理論の勉強でまずかったのは「アウトプットを集中して行う」機会をほとんど持っていなかったことです。計算系の問題は問題集を解いていても答練をやっていてもさほど変わらないのですが、理論系科目はついつい、読み込み学習を中心にしたり、頭の中で考えてから解答をみたりといった方法をとってしまい「答案構成を考えて、自分の言葉で時間内に書き上げる」という作業を全くといっていいほどできていませんでした。おそらく、同じような問題を抱えている方が結構いらっしゃると思いますが、「理論科目の答練を通信で集中してやる」のは結構大変です。通信の人間にとっては「強制集中力」が働く「通学答練」が魅力なんです。


そこで、今年はTACからAXLに予備校を変更することにしました。スイッチングコストは気になるところですがメリットの方が上回ると判断しました。AXLに変更した理由は
講座の組み合わせがAXLの方が自由(単科もOK)なので、課題がはっきりしている私にあっている
通信通学が混同できるので、理論系3科目の答練を土日に通学でできる(TACだと通学が難しそうなんです)
AXLの上級は(TACに比して)アウトプットが多い
・ちょっと予備校なるものに通ってみたい(?)
です。同じように理論の答練に問題をかかている人はAXLをお勧めします。(AXLの回し者です)


3.統計+管理会計+租税

統計と管理会計と租税の計算は復習と直前答練のみで行く予定です。改正論点等もほとんどなさそうですからこれで大丈夫でしょう。租税の理論は少し気になるので、やらないといけませんが、これだけどうするかまだ決めてません。租税の理論はどこの予備校がいいんでしょうかねえ?


4.生活のリズム作りと集中力作り

各科目の勉強方法は上で述べたとおり大体固まったので、現在は、試験後に緩めていた誘惑を少しずつ断って、生活のリズム作りをしています。ただ、仕事もありますし、ストレスがたまっても効率は上がらないので短時間でリラックスする工夫も入れていきたいですね。テレビ・ゲーム・ネットが時間を食う三大魔神なので、今年は
TV→アンテナコードをハサミで切る(実行)
PS→メモリーカードを友人に預ける(実行)
ブログ→頻度を少しずつ落としていく(実行中)
mixi→モバイルにして移動中のみにする(明日から)
といった感じでいきます。ブログに書いてもしょうがないのですが、プレッシャーかけて自分追い込み漁です。(トッキューという漫画で見たフレーズなのですが、気に入って使っています)


それから、今は集中力作りに気合を入れています。よく集中力のある人とかない人とかいわれますが集中力は「作る」ものだと思います。(本気でそう思っていますし、そう思って努力することが大事だとも思っています


少し詳しく述べると、集中力には「高さのMAX」と「持続力」の2つの要素があると思います。前者はわりと先天的なもので、周りで何をいっても耳に入らないほどの高さを持っている方もいます。よく「私は集中力がない」とおっしゃっている方がいますが、それは大抵後者のことです。「勉強をする」上で、高さのMAXが足りない人はほとんどいません。だれしも「今日は集中して勉強できた」と感じる日はありますし「答練」なら集中しますよね。ですから、問題は「集中力の高さのMAX」ではなく「高い集中力を維持する力」で、これは体力のようなものだと思います。


例えば1500メートルを6分で走れる方が、そのペースで200メートルを走っても何の訓練にもなりません。同じペースで1500メートル以上を走るか、1500メートルをより速いペースで走るかのいずれかをしなければ体力はついていきません。先ほど述べたように集中力は「持続力」が大切ですから、この場合でいうと走れる距離を少しずつ伸ばしていくことが大切です。何事でもそうですが、力を伸ばすには「ぎりぎりいっぱいのところで」「もうひとふんばりする」ことが大切で、「集中力が切れそうと感じた瞬間に精神力で無理やりもう少しがんばる」ことを繰り返していくと「自然と集中できる時間」が延びていきます。ですから私は


・やめたくなったときに気合であと10分集中
・集中できていないときは机に向かわない(集中していない勉強時間を勉強時間にカウントしないため)
・集中が切れたらインターバルを入れる(筋肉と異なり疲れが目に見えにくいですがインターバルは大切です)


という感じでやっています。それから、


「集中力は鍛えるものだ」と考えて努力する
「私は集中力がないから」とかいったり思ったりしない


といった姿勢がとても大切だと思います。これはいわゆる「根性論」ではなく、人間の「慣れる」という能力(筋力がつくのも、体力がつくのも限界まで追い込んでこそですよね)を利用した科学的なトレーニング方法を「集中力」にあてはめているだけで、実行する際に必要なのが(他のトレーニングと同じく)精神力というだけです。
筋力や体力と異なって目に見えにくいですから、効果が実感しにくいですが、それだけに人によって差が出るところです。(効果が目に見えるトレーニングならみんなやれますよね、目に見えないからやれる人とやれない人の差がつきやすいのです)


「集中力がないなあ」と感じている方は、是非「集中力は訓練で鍛えられるものだ」とポジティブに考えて、「集中力」を鍛える努力をしてみてはいかがでしょうか。やろう、と思えば意外とできます。人間の精神の力は偉大です。(何度も言いますが根性論ではないですよ)



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