ケアレスミス撲滅運動2
更新が滞ってますね。まあ「社会人+受験生」なので、あまりブログに時間をとられるのもまずいんですよね。私は、一度書き出すと長文になってしまうことが多いですし、最近ちょっと忙しかったものですから。これからはもう少しがんばって更新します。(多分)
以下本文です。
2.ケアレスミスをなくす上で最も大切なこと
さて、ケアレスミスを撲滅したいと思うなら、一番大切なことは
ケアレスミスは努力でなくすものだ、と信じてケアレスミスと真剣に向き合うこと
だと思います。10年間の先生としての経験から言えば、「いやー、僕ケアレスミスが多いんですよ」って(ちょっと笑いながら)言っている生徒はいつまでたってもケアレスミスがなくなりません。そういう発言するうちは、たいてい心のどこかで
「僕(私)は本当はできる(理解している)から、ケアレスミスなんてたいしたことじゃない」
と思っているからです。「ケアレスミスの1点も、純粋にわからなかった1点も同じ1点」ということを認めて努力する必要があるのですが、なかなか分かってくれない生徒もいます。(口ではわかりました、というんですが、心のどこかでミスに対して真剣になりきれてないんですよね)どうしても分からない生徒には私は
「ふーん。じゃあ、将来医療ミスをしたときに、患者さんにケアレスミスだからって説明するの?今ケアレスミスをなくす努力をできない人は、将来も多分できないよ。実際にミスをするかしないかじゃなくて、それをなくす努力を真剣にできる心を育てられるかどうかが大切」
といって説教します。会計士風に言い換えれば
「ふーん。じゃあ、将来粉飾を見逃したときに、投資者にケアレスミスだからって説明するの?」
といったところでしょうか。ミスは一朝一夕にはなくなりません。きちんとトレーニングを積んで、少しずつ減らしていくものです。
「いや、本番ではきちんとやりますから」
は通用しないですよ。まず、この認識が出来ない限りトレーニングの意味はありませんので、まずはそういう気持ちを作ることが大切です。
3.ミスを減らす2つの方法
一般に本番の試験の方が、通常時よりも得点が低くなることが多いでしょう(人によりますが)。この「普段より得点が低い」という状況は大まかに類型化すると
①普段思いつくことが試験中は思いつかない
②普段しないミスを試験中にはする
の2つに分類できると思います。本質的にはこれらは、ホルモンの問題です。緊張により「コルチゾール」というホルモンが分泌されますが、その分泌が過剰であると、海馬の働きが鈍ります。ですから、過度に緊張すると、科学的に記憶の検索力がおちる、といえるのです(人間を構成している物質は全て物理や化学に従いますから当然です)。ですから、この事態に対応する方法は大まかに分けて
①過度に緊張しなくなるようにすること
②「記憶の検索」というルートを通らずにできることを増やすこと
の2つです。とりあえず、メインの課題は②です。世界のトッププロゴルファーですら、イップスになって引退する人がいるくらいですから、
「緊張しないようにしよう」
とか思うことも
「緊張せずに落ち着いていけ」
とかいうアドバイスにもたいして意味はありません(ただし、その言葉を掛けてくれた人が自分にとって、尊敬できる人や信頼できる人であった場合、会話を交わしたことが精神的にプラスに働き、結果として落ち着けるということはあります。そうではなくて、「緊張」は「自分で管理しよう」と思っても管理できる部分ではない、という意味です)。
ですから、方法論と努力でできる②を煮詰めていくことで、ゆっくりと少しずつ自信をつけ、その結果として①も達成するというのがあるべき手順だと思います。私は、高校2年生くらいまでは、ケアレスミスの多くするタイプでした。しかし、今は試験を受けるとケアレスミスをしない自信がありますし、実際にほとんどありません。(つまり、落ちたときは実力が足りない、ともいえるのですが)それは
「ミスは努力によって減らせるし、努力しなければ減らない」
という確信を持っており、具体的に方法を考えて実行しさえすればミスはなくなると「本当に思っている」からです。重ねて主張しますが
「ミスと真剣に向き合い、ミスをなくす努力を真剣にできる」強い心を育てられるか?
が一番大切で、ほぼ全てです。
具体的なところまでいけませんでした。続きはまた書きます。
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