監査法人勤務+受験生の生活①

今日はちょっと横道です。短答合格が持ちこせるようになったため、実質的に短答+論文の一発合格は今後難しくなり、短答合格or科目合格で、「専念or就職」の悩みをもたれる方は増えると思います。当然悩まれる方の一番の論点は「両立できるか?」だと思いますので、何回かに分けて監査法人勤務+勉強生活について紹介してみます。


まず、大前提ですが


・専念する金銭的な余裕
・専念する精神的な余裕
・専念する年齢的な余裕


があって、かつ合格率が一番大切なら、専念された方が間違いなくいいですよ。ですから、


・状況的に悩む
・一年先に「公認」になることが重要


といった方向けです。みなさんが気になるテーマについていくつか書いてみます。何か聞いてみたいことがおありであればコメントいただければ答えられる範囲でお答えします。

1.残業について

これは、今のところ私の勤めている法人の私の所属している部署では本当にありません。残業をさせると、主任の方がもっと上の方から怒られる雰囲気です。他の部署でも私の聞いている範囲ではなさそうです。
私の所属している法人は9時半〜5時半が所定勤務時間なのですが、現場を6時以降に出たことは今のところありません。事務所勤務の日は5時40分までには事務所を出る人(後片付けを始める、ではなく)が一番多いです。私は、もともと社会人ですからそれはちょっと出来ませんが、現場でも5時20分に片づけを始めて、5時30分に出ている人もいます。(強制的にそうさせる主任もいらっしゃいます)
ですから、残業については実際どうなの?という心配は無用だと思います。(繁忙期がどうなるかについてはまだ不明ですが、この雰囲気であればないような気がします)なにせ、雇用契約書にはっきり残業なしと書いてありますから、監査法人としては契約違反になってしまうんですよね。


ただ、覚えることや身に付けることが多いので、勤務時間の割には疲労感があるのは確かです。私は、去年は普通に残業がありましたので、勤務時間は短くなっているのですが、その分勉強時間を延ばせているかというと、ちょっと微妙です。あまり変わらないでしょうか。回りの方をみると、専念されていた方の中にはやはり、リズムとペース作りに苦労されている方は結構いらっしゃいます。

2.現場の経験は勉強の役に立つか?

「監査論」は、イメージがつきますので勉強はしやすくなったと思います。が、それ以外はそうでもありません。特に、1年目は「租税法」「企業法」「管理会計」は、少なくとも勉強に役に立つ形ではほとんど出てこないと思っていいと思います。(製造業に行くと一部原価計算をやる可能性はあるらしいのですが)
簿記は、出てきたものは役に立ちます。やはり、自分の切った修正仕訳とかがそのまま財務諸表に反映されたりするので緊迫感が違いますし、主任と議論をしたりもしますからね(例えば私は、デリバティブを現場で扱いましたので、為替関係の仕訳と財表はいっきに理解が進みました)。とはいえ、直接出てくる種類は少ないと思ってよいと思います。